中学生成績UP事例、進学実績のご紹介♪

令和6年度の池田中学校、揖斐川中学校の前期期末テストが終了しました。
塾生の皆さんの頑張りの一部を紹介したいと思います。
またこれまでの進学実績等も紹介します。

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英語学習の前に

こんばんは。のぞみ塾池田校塾長の森です。ただ今2024年10月1日(火)22:41です。久しぶりの投稿です。

タイトルについてですが、小学生を数多く抱える当塾では、中学校に入ってからの英語学習について不安を持たれている保護者の方が非常に多い印象です。また、中1の夏休みの段階で英語につまずいてしまっている子も少なくありません。

当塾では英語と数学をメインの受講科目にしているため、塾生のほぼ全員が何らかの形で英語を学習します。メインで数学を受講している子でも英単語指導は必ず行っていますし、数学が順調に進んでいて時間に余裕があったり、週3回、4回の通塾で物理的な時間が確保できている場合は、各定期テストの範囲の英語の授業を加えたり、学年をさかのぼった復習授業を加えたり、個別適切に対応しています。このあたりの柔軟さも当塾の特徴です。

英語の話に戻りますが、中学になって英語学習を始める以前の前提として、国語つまり「日本語」の基礎事項が理解できているかが非常に重要になります。ざっくりいうと、小学校や中学校序盤で習う基本文法事項が身についているかどうかですね。

具体的にいうと、

・「主語」「述語」「修飾語」などの用語を知っているか、意味がわかっているか
・「動詞」「名詞」「形容詞」「副詞」あたりの品詞を知っているか、見分けはついているか
・「これ」「あれ」「それ」の区別がつけられているか、見分けがつくか
・「私は」「私の」「私を、私に」「私のもの」の区別がつけられているか、違いがわかるか
・「これら」「あれら」「それら」の概念が理解できているか
・「現在形」と「過去形」をきちんと日本語で理解、表現できているか

といったところです。主に品詞、代名詞、時制についてですね。

これ、身につかないまま中学生になっている子が非常に多いです。中学の国語の授業の文法の勉強で、ある程度自分でカバーしたり、塾での英語学習を通じて同時並行的に覚えていける子はいいんですが、英語を苦手としている子は、すべからく上記事項の理解が不足していると感じます。かといって中学生になってから小学生国語の文法をやり直す、というのは、やってやれなくはないですが、基本的に家庭学習に頼らないと時間がありません。

当塾の英語学習に自信はありますが、上記の用語や内容が抜けていると、いくら英語の文法の授業を一生懸命受けていても「何を言っているのかわからない」「知らない言葉ばかりが聞こえる」状態で、暖簾に腕押し状態になってしまいかねません。授業内容をノートをとっていたとしても「意味のわからない言葉をノートに写すだけ」では、それこそ意味がありません。

そのあたりの、日本語の理解の部分を最近危惧しています。特に小学生。今の子たちの世代でいうと、コロナの一斉休校で大事な時期の対人コミュニケーションが不足していたり、SNSの普及で、昔と違って「正しくない日本語と接する」機会が格段に増えた、特に動画文化・字幕文化・倍速文化等で、音声や言語についての感覚が僕らの世代とは明らかに違う、というのは感じます。

あと、英単語を見ても「発音できない、言葉にできない」ケースも多いです。一昔前なら、無理やりローマ字読みで読む子が多かった印象ですが、最近はローマ字読みもできない場合があり、つまり英単語を「頭の中で発音しながら」読めていないということになります。昔だと英単語の上にカタカナで「children」なら「チルドレン」と書いて読み方を覚えたり、今でも市販の単語帳には単語の発音を簡単なカタカナとひらがなを組み合わせて表現して覚えられるようになっているんですが、そういったカタカナやひらがなにうまく変換できていないんですね。

今年の夏にそれに気づいて、塾での英単語の基本学習では、覚えるべき単語を記録するプリントに「自分なりに聞こえた発音をカタカナやひらがな書く」欄を設けて、自分なりにどう聞こえたのかを単語と一緒に書き込むようにしました。英単語はすべてネイティブの発音で再生されるため、聞こえてくる英単語の発音は100%正しいものです。

以上のように、英語学習の前に「日本語の正しい理解」「聞こえた音をカタカナやひらがなに適切に直す能力」を身につけることが非常に重要だと考えています。僕らのような大人からすると、正直びっくりすることが多々ありますが、同時に事実でもあります。英語学習に不安を抱えている場合は、英語の前にまずはそのあたりを確認することがスタートラインだと思います。

今回の内容は以上となります。
ありがとうございました。